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次女の自立宣言

月曜日、母が庭で取れた野菜を姉たちに届けたいから、って電話があった。

わたしは昼間は仕事があるから、取りにいけない。夕方帰ってきた夫に、「夕飯が済んだら、急いで母のところに行ってくるね。」と言ったら、夫が爆発した。「毎晩毎晩、ガタガタして・・・いい加減にしろよ!行くんなら、今すぐ行って来いよ!」

「毎晩って・・・そんな遅くに何もしてないじゃない?○ちゃん(長女)が来た日だって、11時だったし、次の日は休みなんだから・・・そのくらい良いじゃない?」「・・・」「それに今からわたしが出ちゃったら、ご飯どうするの?食べるんでしょう?」

夕飯に何よりもうるさい夫が、食べないで済むわけがない。とりあえず急いで準備。次女も帰ってきて、急いで夕食。夫は何事もなかったように笑っていた。

何も、夜に野菜をもらいに行かなくても良いようなものだけど・・・母は新鮮なものを姉たちに届けたいんだ。わたしが翌日、(彼と会うついでに)姉たちのところへも寄ることを電話で話したからだろう。母の気持ちもわかるから・・・。

次女は夜のドライブが大好きだから、一緒について行くと言う。夫の様子を気にしていたけど、「いいよ、一緒に行こう!」とわたしが言ったら、喜んだ。

母の家へ向かう車の中で、「お姉ちゃんの様子見てるとさ・・・大学に入ると生活が変わるね。いろんなことで帰りも遅くなりそうだね。できれば家から通いたかったけど・・・遅くなるたびにパパに何かされるのは嫌だからさ・・・わたしも大学に進学したら家を出るよ。」次女が突然言い出した。

次女なりにいろいろ考えていたんだろう。やっぱり夫の生活音に対する反応は異常だもの。いずれは自分に矛先が向くだろう、そう感じるんだね。

食事のことが一番心配だし、一人でいるのは寂しい。かと言って、自己中の長女と一緒に暮らすのは自信がないから、賄い付きの学生寮のようなところに行きたいって。

「どうせならさ、パパがお姉ちゃんみたいに一人で暮らして、ご飯だけ食べに来ればベストなのに。」わたしが言うと、「ムリだよ。あの人は治らない。それに寂しがり屋なんだから、一人ではいられないよ。」と次女。

「いつかは出なくちゃいけないんだからさ。」まだ16歳なのに、もうそんなことを考えているんだね。

二人とも、わたしを残して巣立ってしまうんだ・・・わたしの心には寂しさがこみ上げた。長女に続き次女も?今高2だから、まだ1年半先だけど・・・こんなに早く、二人が自立するなんて考えてもいなかったのに。我が家の近辺は都会に近いので、子供たちは結婚するまで家にいる人たちが大半だしね。

次女の方が話しやすいし、ホッとできるし、一緒に出かけることも多いから・・・自分でも知らないうちに次女に寄りかかっていたんだろうね。でも、それはもうかわいそうだ。次女も解放してあげないといけないんだ。そう思った。

「☆ちゃんまでいなくなると寂しいな。ママは自信ない。・・・でも、家は出たほうが良いね。そうしなよ。応援するよ。」とわたしは言った。

まだ先の話だけど、次女と暮らせる時間も限られてきたと思うと、急に寂しくなった。わたしは家庭に恵まれなかったから、人一倍家族にあこがれ、必死にこの家を守ってきた。でも・・・娘たちには、辛い思いもたくさんさせてしまったんだね。

娘たちが出てしまった後、わたしと夫と二人になったら、どうなるんだろう?まあ、もう少し先だからゆっくり考えればいいね。次女は思い切って少し遠くに行くかもしれないし、少し成長して許せれば、長女と暮らすこともあるかもしれないし。

寂しいね。次女もいなくなったら、心にポッカリ穴が空いてしまいそうな気がする。でも・・・わたしがしっかりしなくちゃいけないんだね。子どもたちだって、いろいろ悩んで、家を出て行く道を選択するんだから。

水曜日の夜、長女がご飯食べに来たんだけど・・・わたしたち3人が笑っていたら、夫がこの前より大きな音で戸を閉め、テレビとCDを大音量にした。あれではうるさくて、自分も訳わからないと思うけど。

「いつもあんななの?」と長女。わたしが言葉を濁すと、「良いんだよ。気を使わなくて。わたしが来たからなんでしょう?」

長女は大学で仲の良い友達が二人できたんだって。一人はお父さんと大の仲良しで、「一番尊敬してる」とかで、待ち合わせて同じ電車で帰ったりしてるんだそうだ。

もう一人は昨年お父さんが亡くなったんだそうだ。地方から上京して、奨学金をもらいながら頑張ってるんだって。最近になってお父さんのことを打ち明けられたらしい。お父さんのことを思い出すと寂しい、と言っていたって。

「それを聞いたら、わたしも少し反省したけどさ・・・今、家に来て思ったよ。うちはやっぱりうちだって。」

そんな長女の言葉を聞いて、次女は黙ってタオルケットをかぶって寝てしまった。

「親が仲がいい人は結婚してもうまく行くらしいよ。結婚する時は親を見るといいんだって。・・・やっぱり、わたしは結婚しないつもり。」と長女。

「そんなこと・・・わたしは見本を示せなかったけど・・・その人の環境はどうあれ、それに負けないでさ、自分の理想を追い求めて頑張っていけば良いじゃない?」

本心でそう思うんだけど・・・娘たちに哀しい思いをさせてしまう自分たちが情けない。だからって、どうすればいいの?精一杯頑張ってるけど、うまく行かないんだ。

夫の気持ちもわからないわけじゃない。抱えているものが大きいんだから、しょうがない。「これ以上、娘たちの心を傷つけないで!」と叫びたいけど・・・「オレがいちばん辛いんだ!」って、小さな僕ちゃんの心の叫びが帰ってくるのが関の山のような気がして、話す気持ちにもなれない。

はあ~ダメだね。・・・それでも、娘たちは自分で考え、自分できちんと生きて行くだろう。それを応援し、わたしも頑張ろう。これで良いのかどうかわからないけど、今はこのまま進むしかない、そう思ってる。

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コメント

ご無沙汰してます。

次女様、静かにずっと色々考えてらしたのですね。
まだまだ様々な想いが交差されるのでしょうね。
そう思うと、胸が痛みます。

母と娘の関係と言うのは特別なのかもしれませんね。
うちは息子ですが、最初の2,3日は居ない事が変でしたが、
すぐに慣れてしまいました(^^;

だから、寂しさは、きっと大丈夫ですよ。
違った形で会える機会も増えると思いますし、
となぴよさんご自身の気持ちが
もっと自由になれる時間が増やせればいいですね。

長女様も好きな人が出来れば、全然気持ちが変わったりしますよ、きっと。
私も「一生結婚しない!」と宣言してましたもの(笑)
だから、あんまり心配して苦しくならないでくださいね。

投稿: りる | 2008年7月11日 (金) 03時53分

りるさん、ありがとうございました。
先輩ママの経験に基づいたアドバイスで、目の前が明るくなった気がします。少し心が軽くなりました。

そうですね~~長女も、離れたら少し楽になりましたから、意外にすぐ慣れるかもしれませんね。

高校時代からの友人にも「そんなに急にムリに手を離そうとしないで、しんどい時は娘にSOS出して助けてもらっても良いんじゃない?」と言われました。

自分自身が抱えている「寂しさ」とうまく付き合って行かないといけませんね。

次女はいつも「うちの家族は全員寂しがり屋だよ。」と言います。そんなふうなのに、それぞれが一人で生きようとしてる…試練でもありますが、きっとその方が良いんですね。

投稿: ピコピー☆ | 2008年7月11日 (金) 07時59分

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